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人生を練り直すごとに自由に歌えるようになる
2012/03/03(Sat)
揺りかごから墓場までの間には様々な課題が横たわる。時間の経過とともに解決するものとそうでないものとがある。「自分はもう子供じゃないからクリアーした」という気分でいるところに、子育てなどをきっかけに人生が巻き戻されて、積み残しの大きさに圧倒されたりもする。

大家族では、いろんなライフステージの人間が互いに時間と空間を共有しているから、揺りかごから墓場までの課題には日ごろから慣れ親しむ。家庭イコール人生の学校といえる。核家族や一人暮らしは便利な点もあるが、課題のバリエーションが限られる。家族どうしで共有する時間も少なくなるばかりだ。学校でも似たり寄ったりのライフステージの人間といっしょに過ごし、会社でも働く元気のある人間に限定されているともいえる。

大家族で暮らし、ほんの小さい子供から墓場に近い者までがいっしょになって農的作業もしくは漁業的作業にいそしむ時代のことを考えてみると、なんと豊かな経験の場であったろうと思うことがある。人生の学校という意味では、ぜいたくな環境ではなかったか。そう思う。
核家族の中、母親だけで子育てすることになりがちな今の日本は厳しいと感じる。長く仕事場で関わってきたサポート校の現場でも、限定された世代の、限定された課題と解決とが繰り返され、指導する大人たちは「自分たちは全部クリアーした」という気分で形式的になりがちのように思われる。
揺りかごから墓場までの長いスパンで見れば、人生の課題には完全にクリアーということはなく、練り直しをするごとに新しい発見がある。練り直しの人生から見えてくるものがある。

どこかから聞こえてくるピアノの練習曲。
途中で引っかかると最初に戻る。同じところでつっかえて、また最初に戻る。
何度も繰り返すうちに、「もうめんどうだ」と、つっかえてもつっかえても最後まで流したり。つっかえるところだけをゆっくり何度もやって、つっかかりなく弾けるようになったり。練り直すごとに確実になるが、またどこかでつっかえ始め、また同じところがあやふやになったりもする。
なかなか仕上がらない。これでオワリということがない。練り直すごとにいい音、いいリズムで自由に歌えるようになっていくのだと思う。
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