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どんなに大きな相手でもラクに調整・どこまでラクにできるのか-九州・福岡で操体法の教室に参加される方を募集しています-
2011/09/02(Fri)
「小さな体格の女性でも、お相撲さんクラスの大きな男性を指一本で調整できる。それが操体法なんだ」と言われたことがある。周囲の誰もが本気にしなかった。誰も本気にしないことばかり言いたがる人のように私には思われた。

わけも分からず通っていたころ耳にしたことが、ついさっき聞いたばかりのようにはっきりと耳の中で再生される。今では宝もののような教えの言葉の一つである。
男性と操体法をやったあとは必ず、「高見山級のでっかい男も操体法じゃあ指一本さ!」と話す師匠の笑顔が浮かぶ。操体法に取り組むうちにウソでもおおげさでもなかったと、確信していくようになった。ここまでくるのに二十年近くかかってしまった。

とはいえ、まだ「指一本」ではない。男性が来ると、プロレスやるぞ~、さあこい!っていうモードにスイッチが入る。全身の動きがおおぶりになり、てこの原理をじょうずに使いこなしているようだ。自分のことを「ようだ」というのも妙だが、体が勝手に動くのをもう一人の自分がはたで見物しながら「ほう~そういうふうに動かすのね。うまいことやるじゃない」と半分感心しているような状態。やったあとは、「ああ楽しかった!」とすがすがしい気分である。取組んだ相手によって自分の状態がいろいろなのはよくないことかもしれないが、おおぶりの体と組んだときは、また独特の高揚感が感じられる。これがもっと冷静に、「指一本でちょちょいのちょいだ」というようになる日も来るのだろうか。
相手が女性でも、体格が小さくても、弾力のある筋肉の持ち主が相手でも、さすがに「指一本」の域には達していないと感じる。施術が終わるたびにそのことを思い、「指一本」の領域に一歩でも近づきたいと願わないことはないのである。

およそ168センチ55キロの私に対し、男性は180センチ付近100キロ前後の体格が多い。140キロ付近の方もいらっしゃる。その上、概して男性の筋肉は女性のそれより硬い。「はあ~~」っと思わずため息がもれる時期もなかったわけではないが、次第に体が平気できびきび動くようになった。今は施術が終わったあと、むくりと起き上った男性が「わ。からだ軽い」とつぶやかれたりするのがとくにうれしく感じられる。大変ありがたいことである。

教室で体の調整を習いに来られる女性の場合、ご家族とくにお子さまや夫、御父母さまにやってさしあげることも多く、「主人はからだが硬い」などと心配されるとともに、「男性は筋肉がかたいうえ体格が大きいからたいへんだ、こっちのほうがへとへとになる」という声もよく聞かれる。
しかしやりにくい相手と組むと小手先のごまかしがきかないぶん、自分の体の使い方を工夫するので技術向上のチャンスとしたい。もちろん、やり方をまちがえば自分のほうがやられる。そこをアマチュアとプロの境界線と心して、ムリ・ムダのない体の動きに関心を寄せてほしい。

お教室には体格が小さい方も少なくない。私より小柄でひ弱そうな方でも、力に頼らない体のあやつり方を一つ一つ考えて、できるようになるまでお手伝いするのが私の役目。圧痛点を押さえながら離れたところに抵抗をかけるという場合には、手が届かないということもあり、目下の課題の一つともなっている。


※九州・福岡市内にて操体法を学べます。身につけやすく、たいへん役立つ運動療法です。
自分の体の調整をおぼえながら、種々の活動も始められます。
誰でも参加できる定例の講習会、少人数で申し込めるプライベート講習や個別もあります。
お問い合わせはメール freeyourself.sotai★docomo.ne.jp (★を@に)もしくは080-1720-1097まで。
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