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実験動物をお手本にして生きたくはない-診察室・病棟を飛び出す力-
2011/08/21(Sun)
オリに閉じ込められた実験動物がどうなったという話を聞くが、野に放たれた動物たちのほうがよほど元気で幸せそうにしているという事実がある。人間をオリに閉じ込められた実験動物と比較して考えるという感覚が私にはちょっと分からなくなってきている。

化学薬剤のにおいのしみこんだ部屋を子供は本能的に嫌う。用事があっても病院の玄関から先に入らず、玄関先まで来てもらって用事を済ませるという徹底ぶりの医者もいるくらいだ。お茶の水クリニックの院長で自然医学を提唱する森下敬一氏は生命力の低下するスポットの一つに病院を挙げている。

助かった人の体験話を聞くと、病院を逃げ出したエピソードも少なくないように思う。軽い病気だから飛び出してこれるとか、重い病気だから飛び出せないとか、そういうことでもないようで、重い病気でもタイミングによっては這ってでも逃げてくる。そんな話もある。自分で動けるうちに飛び出すかとどまるかを決めないと、周囲が承知せず、協力を得られないとどんなに逃げたくても逃げられないという場合もありうる。気力・体力ともに動けるうちに自分で決めるというのはだいじだ。

事故でムチウチが発症した年は外出する回数がめっきり減って、翌年さらに外出できなくなった。心も体もつらくて先が見えない。それで引きこもっていた。「引きこもりはよいことだ」という意見もあるのは知っている。しかし引きこもる場所というのも問題で、昔は木造の建物が多かったけれども現在は鉄筋コンクリートの建物である。「鉄筋コンクリの建物は短命」という実験結果も知られている。

「山に行かないと」。
つらくなるばかりのある日、「これではまずい、山にでも行かないと」と思った。足が歩けないのに山に出かけてもムダだと思っていたのが、歩こうが歩くまいが、これじゃあ山のほうがいいに決まっていると思った。それでもぐずぐずしているうちにテントを買う機会があった。
買い物などめったにしない私は、高額な買い物の元を取らなければというプレッシャーをかかえることになった。「行きたくない行きたくない」と泣く自分を、「一度だけ自分でテントを開いてみるだけだから」とだましだまし車に乗せ、キャンプ場に出かけていったのだ。

山にいるというだけでも、少しは元気を取り戻せるのではないかという見込みはあったのだが、試してみないと分からなかった。分からなかったことだから出かけて行ったのかもしれない。結果は吉と出た。

今年の夏は、朝早く目が覚め、そのまま車に乗り込み、川辺にテントを張りに行く日が増えた。よく日光を浴びるようにもした。腹を日にさらすのである。全身、気持ちがいいと思えるくらいに十分、日にさらし、暑くてもう嫌だと感じたら川に入る。首まで水につかる。歯の根があわなくなるくらいに冷たい水で十分になったら、岩の上に寝そべり、また日光浴をする。午前はそうやってバカンスに来た観光客のような過ごし方を、した。
それで体をどうしたいということでもない。気分が乗るから出かける。ただそれだけだ。夏の風を肌で感じながら過ごすのが一番心地よいのである。もうこうなったらムチウチなんぞ、どうだっていい。夏という季節を存分に味わうということのほうが大切になってくる。夏の太陽と友だちになって、一日一日をご機嫌で過ごすということのほうが大切になってくる。

ムチウチは完全治癒していない。事故前と事故後とは同じではない。それは認める。しかしその一方で、周囲を驚かせるほどに元気を増している。元気を増した先にこそ、完全治癒がある。今の自分はそう感じている。
腰痛の緩和にはこの体操だとか、食生活はこうすればいいだとか、そういうことをちまちま考えるばかりでは限界を感じる。オリに閉じ込めた実験動物がこうなったああなったという話は片手落ち。オリに閉じ込められた実験動物たちよりも、野に放たれた動物たちのほうが、よほど元気で幸せそうにしているという事実がある。オリに閉じ込められた実験動物と同じ目で人間を見るという感覚が私にはちょっと分からなくなってきている。


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