筋肉をほぐす体の動かし方を考える(2)-全身がつられて動く「タメ」と「連動」の関係-
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2011/06/13(Mon)
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筋肉をほぐす体の動きを考える(1)を先に読みたい方は↓http://blogs.yahoo.co.jp/soutaiabc/34853559.html
握りこぶしをつくってゆるゆると力を加えてみる。体は三次元のカタマリ。外からはじっとしているように見えるこぶしも、内部の筋肉全てがじっとしているということはない。骨格の位置・筋肉の伸び縮みはセンチ単位もしくはミリ単位でいつでも動ける状態である。 操体法の動きの大きな特徴に、「タメ」がある。 ゆっくりとなめらかに動いてゆき、自分に一番具合がよいと感じられる位置で「タメ」をつくって、数秒の後に全身脱力を行う。それが操体法の基本的な動きである。 「タメ」とは、外から見ても動いているようには見えない状態。しかし本人は動きを止めないで先へゆこうとして力がたくわえられてゆく状態。つくった握りこぶしに少しずつ力を加えていくような状態である。 握りこぶしに力を加えてゆくと、肘や、肩や、首や、いろんなところも緊張してゆく。時には手首や肘が曲がっていったり、首をかしげたりすることもあるかもしれない。 手首を曲げようとか、首をかしげようとか思わなくても、握りこぶしに力を入れてゆくと、つられていろんな場所の筋肉が、伸び縮みをしてしまうのである。 このように、動きには別の動きがともなう。これを「連動」という。 ある動きにともなって連鎖的に広がってゆく動き。一つの関節の動きは、体の中であちこちの筋肉が影響しあって実現されている。 どこか体の一部の動きが不自由になったり痛みをともなう場合、体の内部のあちこちで筋肉が影響しあっていることを思い出すとよい。 自由にラクに動かせるところから操作して、不自由な部分に効果的な働きかけをすることができる。連鎖的な筋肉の働きによって、遠隔的に操作することをねらうのである。 操体法は、体全体がつながっているということを最大限に応用する運動療法だといえる。(この項つづきます) ※九州・福岡市内にて操体法の講習を開いています。個別と集団講習が好きに選べます。 くわしくは、080-1720-1097(山下)か、freeyourself.sotai★docomo.ne.jp(★は@に)まで。 スポンサーサイト
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