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筋肉をほぐす動きを求めて(1)-骨格は動かなくとも筋肉は動く-
2011/06/10(Fri)
体が動いてないのに筋肉が動くということはあるだろうか。
筋肉が動くというより筋肉の伸縮と言い換えた方がいいかもしれない。外からは動いていないように見えても体の内部での筋肉の伸び縮みは起こりうる。骨格に目立った動きがなくとも筋肉は動くのである。

交通事故のムチウチで、日赤病院を含め数カ所の病院の整形外科医から「筋肉のコワバリによるさまざまな症状」と診断をいただいたが、「うちではお引き受けできない」「お引き受けはするが元の体にはならない」といった宣告であった。
理由はと尋ねると「私ら筋肉のことは分からないから」。医師国家試験の範囲内のことは暗記するが、範囲外のことは勉強していない、試験には筋肉のことは出ないからやってないというようなことを言われた。
「もとどおりの体にしたいが、どうすればよいと思うか」という質問に対しては、「ヨガや体操など、何か体を動かすことで筋肉のコワバリをゆるめるとよい」「自分がいいと思ったことを試してみられるとよい」というアドバイスをいただいた。

操体法は筋肉のことを最重視した運動療法であることから、自分は操体法の原理を、筋肉のことを、もっともっと知らなければと思った。医者のアドバイスは活かされたと思う。

外からは動きが見られないのに、体の中ではあちこちの筋肉が伸び縮みをする状態。それは操体法の動きでは「タメ」の状態である。
操体法の動きの基本は次のようなものである。ゆっくりとなめらかに動いてゆき、自分に一番具合がよいと感じられる位置で「タメ」をつくって数秒の後に全身脱力を行う。
「タメ」とは、動きは止まっているように見えるが、動きを止めずに先へゆこうとする力がたくわえられる状態。操体法の動きは終始、力んではならないが、「タメ」の最中は各部の筋肉に圧力が高まってゆくところや、ゆるんでいくところなどが、感じられる。
補助の役割の人がいる場合は、軽く手を添え、本人が「タメ」をつくりやすいよう、適当な位置で保持しておいてやる。このことを「抵抗」という。

生理学では等尺性収縮というのがある。筋肉の見た目の長さが同じで生じる収縮のことだ。生理学など持ち出す必要もない。外から動きがないと見えても、体は三次元のカタマリ。中身の全てがまったく静止するということは生きている限りありえない。骨格の位置が互いに辻褄あわせのようなことで、センチもしくはミリ単位で動ける状態なのである。(この項つづく)

※九州・福岡市内にて操体法の講習会を開いています。
 くわしくは、080-1720-1097(山下)か、freeyourself.sotai★docomo.ne.jp(★は@に)まで。
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