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降りてゆく生き方・のぼってゆく生き方
2011/03/29(Tue)
のぼってゆく生き方でもなかったつもりが交通事故でそれまで積上げてきたものが一旦くずれ果てた。自分から降りていったのではなく、まずは引きずり降ろされた。「降りてゆく」ことの痛快な感じを味わえるようになってきたのはつい最近のように思う。その矢先に福岡初、奇跡のリンゴの木村秋則さんの講演と「降りてゆく生き方」の上映があったともいえる。

武田鉄矢主演「降りてゆく生き方」の上映会は奇跡のリンゴで知られる木村秋則さんの講演があったので参加した。
NHKで大いに話題になった。肥料も農薬もまるで使わずにリンゴの収穫を得た。木村さんのことはそのくらいしか存じあげなかった。九州に来られる機会はこの先ないかもしれないと思い、リンゴの話を聞きに行くというくらいの気分で出かけた。それがかえってよかったかもしれない。

自然農法。自然栽培。『わら一本の革命』の福岡正信さんや『妙なる畑に立ちて』の川口由一さんのことを考えれば予想もつくはずだったが、雑事に忙殺されたままの、ぼんやりした頭のままで会場へと足を運んだ。
壇上の木村秋則さんの第一声で私の背筋はしゃんとのび、両目は大きく見開かれた。
喝!を入れてもらったのだ。

思い出すままのことばを書き並べてみる。
常識といわれるものには必ずまちがいがある。自分で試しにやってみて、失敗をしながら自分で出した答えはみんなの答えにもなる。常識では「できない」と言われていることを、「なぜできないのか」「どうやったらできるのか」と考えなければならない。
どんなに大きな文化や文明も、たった一人の歩みから始まる。
日本は人の体も土も薬まみれ。
次の世代のことを考えることのできる人間になろう。

誰にでもわかる話。「あ、そういうことだよな」と思い当たることばかり。だのに木村さんの口から出てくると、ぴしりぴしりと胸に打ち込まれる力強いことばとなる。
日本人が薬まみれというのはわかる。薬がなくては人間はまっとうに生きられない。それが今の日本の常識ではなかろうか。食べものの生産もまた、肥料農薬除草剤がなくては野菜もまっとうに育たないという常識のもとで行われている。
しかしこの常識にまちがいがあるのではないかというのである。
じっさい操体法に来られる方の中にも、体によゆうと自信ができてきて、「少しずつ薬をやめてみようかな」と試しにやっていく方もおられる。いったん飲み始めたものを突然減らすと危険なものも確かにある。しかしそれでは一生飲み続けることにはならないのか。薬なしでは生きられない体なのか。
ぱっといきなり決めるのではなく、「なぜ薬をやめられないか」「どうやったらやめられるか」をよく考えながら、生活の改善につとめる一方で、そっと少しずつ、長い期間かかってでも、試しながら減らすということも、ていねいにやればできるのではないか。

人間もお野菜も米も、なんにもなければないで生きていけるというほうが、いいに決まってる。「なぜやめられないか」「どうしたらやめられるか」を考え続け、試し続けて、「こうすれば、やめられる」という実体験を積んでいくことは決してムダではない。むしろ勇気づけられる体験ではなかろうか。
「日本の年間医療費37兆円」という文字。そして、「どんなに頑張っても、入ってくるもののほとんどが医療費に消える。これで日本の成長はあるのでしょうか?」ということばで結ばれていた。

講演会の後に上映された「降りてゆく生き方」。
敗戦から高度経済成長、そして経済大国へと日本はのぼりつめた。
私の通った大学では、人生の成功とは偏差値の高い大学へ行き、高い給料の企業に就職することだと見事に信じ込む学生が多かった。彼らなりの「のぼってゆく生き方」だ。しかし就職の数年後、私の知合いやゼミの仲間の多くは会社を去っている。
理由はそれぞれだろうが、就職が人生の「あがり」だと勇んでいたのが、二年三年と会社で過ごすうち、「これは人生の成功でもなんでもない」と気がついた。今からでも自分の好きなことを見つけようと思った。そのような話を聞かせてくれた人もある。
これも「降りてゆく生き方」の一つといえるだろう。

私自身はそれほど「のぼってゆく生き方」をしている気はなかったが、4年前の交通事故は大きな転機となった。当時は趣味の山登りが順調で、重い荷物も背負えるようになり、体が頑丈で力持ちであるのが偉いというような高ぶった気分に支配されていたと思う。「さあこの夏は登りたいと思ったところに遠慮なく登ってやるぞ」と意気込んでいた矢先での事故だった。
それまでに積み上げてきた身体能力も職場での実績もくずれ果てた。それまでの自分の常識が通用せず、いろんな執着を捨てざるを得なかった。自分から降りていったのではない。まずは引きずり降ろされた。そこからさらに足かけ二年。やっと「降りてゆく」ことの痛快な感じが少しずつ味わえるようになってきたように思う。
そこに今回の福岡初、木村さんの講演と「降りてゆく生き方」の上映があったともいえる。

震災からずっと意気消沈気味に過ごしていた。私の周りでも、浮かない顔をしている人が多い。しかし東北から来られた木村秋則さんに喝!を入れられて、「今の自分にできること」「自分が元気に取り組めること」を精一杯やるだけだという気持ちを得た。
「これなら自分にもできる。よし、やるぞ!」という、見えてくるものがあったら、そのときに動けばいい。
ぜったいに「そのとき」は、来る。そういう予感がしている。

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