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骨格のゆがみは見ればわかるー百聞は一見にしかずー
2018/08/31(Fri)

「今からなにをするんですか」と、その方は言われました。
何も説明されないまま連れて来られたようです。
「じゃあじっさいにチョットやってみましょう」と声をかけてみたが、
コリを押しても「痛くもなんともない」という返事だし、
では足首を動かしてみてくださいと言っても、
「そっちに足首は動かない! 動くはずない!」といった具合です。

ひざ裏にあるでっかいコリ。
そして足首の動きのかたより。
この二つだけでも改善したいと思いましたが、
「わたしはどこも痛くない! どこもわるくない!」と本人は言い張る。
連れてきた娘さんも操体法をまったく知らない。
じゃあどうして連れてきたかというと、
「だっておかあさん、いつも足が痛いって言ってるじゃないの」
腰も曲がってきたし、歩行もちょっとあやしくなってきた。
心配で連れてきた。
お知り合いから、「行けばわかる」ってことで操体法を勧められたらしい。

娘さんに連れて来られた老婦人は、
ご自身の体にたいそう自信があるのです。
「どこも痛くないし、どこもわるくない!」と言われては、
もはやお引き取り願うしかないのですが、
少し話を聞き取ることにしました。
すると、「わたしは自分の体くらい自分でちゃんと管理している」と、
胸を張って言われるのです。
「表彰だって、されたんです」と何度も繰り返される。
体操教室に長年通われており、表彰状を頂かれた。
ご高齢にもかかわらず、病院のご厄介にもなっていない。
立派に自立した生活を送っておられる。
それはひとえに「体操を続けているからだ!」という。

娘さんは「足の痛みの解消と、運動性の向上」を願っておられますが、
ご本人は「そんなことない!」と突っぱねておられる。
とりあえず私は、私のやっていることを説明するしかないでしょう。
施術台から降りてもらいました。
「ちょっとここに座りましょう」と、イスに腰掛けてもらい、
自分も老婦人の隣に座りました。
「私の足と、ご自分の足と、比べてみましょう」

老婦人の足の親指は、左右とも外を向き、
人指し指の上にのっかっています。
これは骨格のゆがみの一例です。
このようなゆがみは、べつにめずらしいものではありませんが、
体を動かすさいには少々不利な点があります。
ひごろの動きのかたよりが、このような骨格のゆがみをつくります。
動きがかたよっているということは、
このような骨格のゆがみから見て知ることができます。

ここまで話をしたときに、高齢のご婦人は黙ってしまわれました。


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