強いひとの弱さ。弱いひとの強さ。 |
2011/02/01(Tue)
|
この人は強い人だな!と思って見ていれば案外にもろいところがあり、そういうものかと思い当たるふしがある。この人は弱いな!そう思って見ていると案外にしぶといところがあり、生きているものにはこういう強いところがあるのだな!と感心させられる。
力持ちでなければ、頑丈でなければ、じゅうぶんに幸せではないのだと、そういう脅迫的な健康観がどこかしら感じられることがある。しかし弱みを持たない人間はいないし、強さを持たない人間もまたいない。ときには弱くなり、ときには強くなったりしながら生きている。 どんなに力持ちで頑丈であっても、人である以上は具合のよくないときもあればケガを負うこともある。 からだが弱い弱いという人も、よくみていると強いところがどこかしら、ある。 からだが強い人は弱い人のことをわからないとか、からだの弱い人は強い人とはうまくいかないだとか、そういうこともちまたではよく言われているけれど、強いとか弱いとかは相対的なものだから、そういう見方そのものが不毛というか、ムダなことなのかもしれない。力を競えば上には上がいる。強い者はまたべつの強い者によっていつかは倒される。またどれだけ体を鍛えたところで刃物でもって刺されれば一巻の終わりである。 生身の体である以上、病気にもなれば老化もあり、強さを求めていけば人生が尻すぼみになるのは避けられない。生きているあいだずっと隅々まで気持ちよく生きていたいとなれば、パワーよりもコントロールのほうがむしろだいじになってくるのではないかと思う。誰かと力を競うようなことではやっていけないときには切り替えて、小さいパワーでじゅうぶんに心地よく過ごすことがだいじになる。 力持ちでなければ、頑丈でなければ、いけないのだという脅迫的な健康観でかえって不幸を招いている 場合も少なくない。今の自分の持つ条件をよく見て判断し、自分なりの弱みと強さとをコントロールすることで、いろんな条件の変化に対応したいものである。 スポンサーサイト
|
コメント |
コメントの投稿 |
|
|
トラックバック |
トラックバックURL
→http://soutai007.blog32.fc2.com/tb.php/604-4f358342 |
| メイン |