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冬の谷間に五十一音をばらまく。
2010/12/20(Mon)
年末も近づき、山のつり橋下にいるのは私と鳥たちぐらいなもの。誰もいない冬の谷間で好きなだけ声を出しながら体をととのえている。体の感覚がわかりだすと、いろんな実験ができる。声を出して体のバランスをみると、声を出さないときとはまた異なるバランスが見えてくる。いろんなやり方で左右のねじれの差をとると全身が驚くほど軽いのである。

立ったままでも座ったままでもよいが、座位はごまかしがきかないのでわかりやすいだろう。足先が床につかないくらいの高さが、よりわかりやすい。

①まず立った姿勢で、「しゃがむ・立つ」をやっておく。これで自分の腰の感じをおぼえておく。しゃがみやすさ・立ちやすさをおぼえておく。

②イスまたは机などに深く腰かけて、うしろに振り向く動きを左右でくらべる。右を向いてゆき、そのまま後ろへと振り向いてゆく。このときの背中や首や腰の感じなどをおぼえておく。左も同じようにして、この感じと、先ほどの右のときの感じをくらべる。一度でわからなければ何度かやって確かめるとよい。このとき、力をこめるなどして限界以上に振り向こうとしないことが大切。ゆっくりと、そしてできるだけふつうに、なめらか~に動くところまでにする。

③ラクに振り向くことのできるほうがわかったら、そちらの方向だけを何回か繰り返す。右のほうを振り向くのがラクだったら、右のほうを。→ラクに振り向けるところまで進んだら、そのままそこでじっと姿勢を保つ。→体の力をポンと抜いて正面を向く姿勢に戻る。→しばらく休む。→再び右から振り向いてゆく動作を同じ手順で繰り返す。

④②の要領で、左右の振り向きが、最初とどう変化したか、くらべてみる。変化がわからなければ、もう一度③の要領でトライして、再び②に戻って変化をみる。

⑤床に立ち、しゃがむ・立つの動作が最初と比べてやりやすくなっているか、腰の重さ・軽さなどを調べる。

③の動きは一言でいうと、全身のねじれを調整する。体の中にねじれを持たない人はいない。左と右の重心バランスは日常生活の中でたえず動いていくものだから、各所でねじれはつくられていくものだ。「わたしは右の振り向きも左の振り向きもまったく違いがない。左右の差がない」という方は、いきなりご自分で試されるのは少しむずかしいかもしれない。
左右ねじれの差がわかるようになったら、こんどは声を出しながらやってみるとおもしろい。結果がどうなるか。それは未知数であるし、個人差も考えられる。

母音「あいうえお」のそれぞれで左右のねじれを調べると、一つ一つにあらたなねじれの左右差が出てくる。「あー」と声を出しながら出てくる左右のねじれを解消しても、「いー」と声を出しながら調べると、やはり左右で動きに差があらわれる。こうして声を出しながら左右のねじれを「あいうえお」のそれぞれで調整していく。

5つの母音でねじれを解消すると、腰がひょいっと軽くなっている。そんなバカな、と思われるかもしれないが、声を出せば呼吸は変わる。全身の筋肉の状況も、声を出さないときと出すときとでは違うのだから、出てくるねじれも違っている。「あ」という声を出すときと「い」という声を出すときとでは、異なる筋肉が使われている。そのようにしてより多くのねじれが解消されうる、ということではないのか。
「あいうえお」ではそれぞれ音の波長が違うという意見もある。「あー」という声を、腹の底や背中や頭の中や、いろんなところにゆきわたらせてみる。「いー」「うー」「えー」「おー」それぞれ違う感じがする。出しにくい音や出しやすい音もあるし、音によって体の中でゆきわたりやすい場所やゆきわたりにくい場所が違っていたりする。

興がのってくると、そこらじゅうを歩きながら「あ・え・い・う・え・お・あ・お、か・け・き・く・け・こ・か・こ…」と五十一の音を谷にばらまく。子どものころに戻ったような気分でもあり、五十音の鳴き声を持つ、妙なケダモノになった気分でもある。
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