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今日もおんなはパンを焼くーカミハテ商店ー
2017/08/05(Sat)

人気のない海沿いの、
飛び降りるのに手頃そうな崖へと続く道。
そのちょうど手前のところに古びた店が一軒。
昔ながらの雑貨屋さんで、
一人暮らしの老女がパンをこねている。
牛乳の配達は一日二本と決まってる。
前日の残りを合わせると四本になったりする。
「多すぎる。減らしてくれ」と何度たのんでも、
牛乳屋はただ静かに笑ってバイクで去ってゆく。

まれにしか通らないバスが、たまに街からひとを運んできて、
上終、と読めない文字のバス停で停まる。
こんなところで降りてきた乗客は、
自分でもどこに着いたかわからない顔をしている。
一人のこともあり、友達どうしや親子だったりもするけれど、
打ち合わせたように、その古びた商店に吸い込まれてゆき、
買うものといったら、
朝に焼かれたばかりのコッペパン一つと、一瓶の牛乳。
それを最後の食事に選ぶ。

自分でパンを焼き、ショーケースに並べたくせに、
おんなはイザとなると「売るものはないんです」と拒否る。
「帰れ帰れ」という声に力はない。
「そこにあるじゃないか」と文句をつけられたり、
「ください。売ってください」と請われたりして、
結局は売ってしまう。
お金など、もはやいらないところに行くというのに、
金額だけの小銭が、きっちり正確にガラスケースに並べられ、
「もう出てってくれ」とたのんでも、
ビンの栓はその場で抜かれ、
袋から取り出されたパンは、
おんなの目の前で平らげられる。
かつてそのパンと牛乳を胃の腑におさめた者で、
死を逃れた者は、いない。
それは有史以前から決められた、
おんなと彼らとの間の約束事のようで、
おんなはそれが嫌で嫌でたまらない。
それでも朝になって目が覚めると、
おんなはパン種をこね、牛乳屋が牛乳を運んでくる。

ギャルって呼ぶしかないような、
濃い化粧のふたり連れの女たちが、
旅行かばんを引っ提げてバスから降りてくる。
予約していた旅館にでも入るような感じで店に入ってきて、
「パンと牛乳を売ってくれ」とせがんでくる。
おんなは「帰れ帰れ」とむなしい抵抗を試みるが、
むさぼるように食べ始めた彼女たちに腹が立ってか、
「そのパン、毒入れてあるから」
と出まかせを言う。
ギャルたちの動きが一瞬止まり、あわてて店を飛び出す。
口に入れたものを吐き出し、「このババア!」と怒鳴る。
すべての死を受け入れるわけではない。
自分の予定した、自分で限定した死の形式を、
何とか受け入れようとしてるだけ、、、。

暗い、古びた建物の内部から、カメラはあまり動かない。
何度も途中で見るのをやめたくなったけれども、
どこでやめたらいいかわからないうちに、映画は終わってしまう。
ときどきまた見たくなりますが、まだ見直すまではしてなくて(^o^)
「カミハテ商店」という映画。
カミハテというのは上終と書くのです。
じっさいにある地名ですが、
京都バスの、上終町京都造形芸大前というバス停で、
映画のロケ地は島根県隠岐郡海士町(あまちょう)。
京都造形芸大の学生が中心になって、
映画を作成しているようです。
以下のサイトに出てました(^o^)
映画「カミハテ商店」海士町で撮影! ロケ詳細ルポ


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