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ほんものはどれもすばらしい-さあどこに賭けようか-
2013/04/01(Mon)
鍼ってどうですか、お灸きくんですか、漢方はどうですか、もむっていうのはどうですか。
「ほんものなら、すごいよ。でもそのほんものって、一握りよ」とは師匠の言。
なぜ操体法なのか。その答えの一つが、ここにはある。


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療術・手技療法の世界は、厳しい職人の世界だ。
「学校出てテスト合格したら、さあ開業というわけにはいかないんだよ」
鍼を刺すのがどれだけ難しいか。少しでもやった人なら、わかる。漢方薬に至っては、「モノがよければすごいけど、天然もので、採取された場所にもよる。たくさんあるわけ、ないじゃない。あったとしても目ん玉飛び出るほど高いぜ。まあほとんどがニセモノ。ほんものはまず入手不可能だ」。
自分も野草を求めて山に入るが、ただの野草・山菜でさえも植生が限られ、手ごわい競争者もいる。いつもあちこち歩きまわるが、当たり年とそうでない年もある。これがお金になる漢方だったらと考えると、うなずける話だ。

もむっていうのはどうか。子供にだってできることだ。ピンからキリまである。
「どれだけ大変なことか、わかるか。必死で取り組んでも十年はかかる道だ。年月かけたからといってモノにできるとも限らんし。昔の人は徒弟制でやっていたんだ。何でも甘くみるなってこと」
「もむ」がいいか、「刺す」がいいかという問題ではなさそうだ。「もむ」という限られたことで、どこまでやれるかが腕の見せどころ。あの細い針を刺すだけで、どこまで行けるか、やってみろということ。「もむ」のがすごい、「刺す」のがすごいということではない。そのように私には思われる。

操体法の創案者、橋本敬三医師は、療術・手技療法の名人たちを自分の病院に呼びこんで、じっさいに目の前で治療をさせて、それをずっと見ていた。そして「すごいな。どうやるの?」と名人たちに教えを請うた。
腕は名人たちが上でも、社会的地位ではお医者さまとただの職人。地位の低かった名人たちは、お医者さまに認められたことを喜び、そのコツを教えてくれた。そして熱心な橋本敬三医師はめきめきと腕をあげてしまった。社会的には医師でも、腕ひとつ手技ひとつの職人世界の住人でもあったというのは驚くべきことだ。

橋本敬三医師が自分の腕に満足し、「治せばいい」という世界に腰を落ち着けていたならば、「達人・名人」として名をはせることはあっても、操体法はこの世に生まれることなく終わっていただろう。(この項さらに続く)

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※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円/人、三名~2000円/人)
③一人でゆっくり個別実習(一回3000円)

 ②③は日程・時間帯を希望にあわせます。西鉄高宮駅徒歩3分。
 お問い合わせ電話080(1720)1097(山下) 
  またはメールfukuokasoutaihou☆yahoo.co.jp(☆⇒@に)
 

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