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「ラクがいいに決まってる」と言えない気持ち
2013/03/14(Thu)
当たり前に動くはずの腕が、気づかぬうちに四十肩・五十肩で無理に動かそうとすると痛みを伴い、ひどいのは疼いて眠れないことさえ、ある。
「痛みも少しは我慢しながら動かし続けなければ、固まってしまう」という意見もある。

「痛みを少しは我慢してでも」というのは健気である。健気であるが、もっといい方法見つけたよと発表したのは橋本敬三医師。
「挙がらないのなら下げればいい」もしくは「悪くないほうの腕を動かせばいい」という。

どんないいことがあるかは、「使用前」の状態と「使用後」の状態をきちんと確認して判断しなければならない。挙がりにくい腕を動かしてみて、どのくらいの角度までならラクなのか、どのくらいまでくると痛みがくるかを確認しておく。
これがどう変化するか・しないかを、後で比べたいので、「まあこんな感じね」とおぼえておく。

悪くないほうの腕を、ゆっくりと挙げていく。ゆっくりごまかしなく、きれいに挙げきったら、そこで5秒ほどじっと保持をする。力を入れるでもなく抜くでもなく5秒保持をしたあと一気に脱力し、パタリとおろす。腕の重みにまかせて落とす感じ。息も自然に「はあっ」と抜ける。
抜けきったら、ちょっとボーッとしておく。
こういう腕の挙げ下ろしを、三、四回やってみる。

さて。「使用前」の状態と比べてどうなっただろうか。
悪いほうの腕を挙げてみる。まったく変化なし? 向上した感じ? かえってわるくなった?
かわりばえしないようなら、かるく動くほうの腕を、あと三、四回動かしてみて、「使用後」の状態をもう一度確かめる。

動かし方さえ間違わなければ、「悪くないほう」を動かすことで、「悪いほう」の解決の糸口が見つかるというやり方も、立派に成立する。
あとは「痛みを我慢してでも動かさなければ」という健気なほうと、「痛みのないやり方で動かせばいい」というほうと、どっちをとるか。それは効果よりもむしろ、各自の価値観による。
私はむしろ苦しみに意味を感じるたちだから、「そりゃラクなほうがいいでしょ」と笑ってすませるには少しばかり努力を要する。

目的は、「痛みなく腕を動かせるようになる」という、「痛み苦しみの回避」。
しかしそれを治すやり方は、痛みのないラクな方法よりもむしろ、痛みを伴うやり方でがんばって、期待に胸をふくらませるという、矛盾した人間の心理もある。
「痛い思いをして治す」というやり方も、じっさい根強い人気を見せている。
「痛みなく、ラクなほうに動かせ」という橋本敬三医師の提案を受け入れるには、意識の改変が必要となるようだ。

※特定非営利活動法人 日本ホリスティック医学協会の主催で3月24日(日)第113回ホリスティックフォーラムが開かれます。
テーマは操体法で、講師は操体法研究会講師の鶴洋嘉先生(鶴内科医院院長)です。

場所:福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)201会議室(TEL:092(731)2958)
講演:13:30~16:30 懇親会:16:50~18:00
参加費:一般2,500円 学生2,000円(懇親会費1,000円)

すでに定員の3分の2はうまっているそうですが、参加ご希望の方は、主催:日本ホリスティック医学協会福岡事務局 TEL&FAX.092(873)5100 またはメール:holisticmedicalsociety.fukuoka★gmail.com(★→@に)にてお問合せください。
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