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宇宙の心臓の鼓動が、聞こえてくる
2013/02/20(Wed)
掘り返すと、昨年植えた球根が、ずいぶん小さくなって出てきた。茎を伸ばし、葉を繁らせ、花をつけていたのは、先代のたくわえを食いつぶしながらのことであったかと思う。
あらゆる生きものは「先天の気」をいただいて世に生まれ出る。そこに本人の努力はない。先代までのたくわえというか、生命が四十億年かけて積み上げてきたものというか、生まれる前の、長い長い経緯というものがあって、今の自分があり、今の世界がある。そう考えてみると、長い長い生命の営みによって積み上げられてきたものを、ただ食い散らし、食い荒らし、食いつぶして去っていくというわけにもいかないと思えてくる。自分一人生きたぶん、なにがしかのものが補えたとしたならば、これ以上のことはないようにも思われてくる。

生命といっても、何を生命とするかはまた難しいが、いちばん最初の生命体が地球上に生れ出る前に、その準備段階として宇宙の出現がある。気の遠くなるような壮大な宇宙の営みの中で、生きものの活動する舞台がととのっていくわけで、ここにも残念ながら、人間の関与はない。人間の努力もないのである。
人間は命も、体も、最初からもらってばかりである。空気も水も、あらゆる生活物資が与えられ、基本的にはもらうほうが圧倒的に多い。そしてもらったものは全てお返ししてどこかへ去ってゆく。それが「自然のめぐみを受ける」ということで、自分とはまさにそういう存在なのだと思う。

宇宙の営みも、自然界の営みも、人間の浅はかな意図や努力からは遠く及ばないはるかなところで、一瞬も休むことなく今も続いている。そのことと、私たちの心身の健康の問題とは、深く結びついている。そのことを、私はひとときも忘れないでいようと思う。
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