FC2ブログ
2019 12 ≪  01月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2020 02
枯れ野にわたる風の音を聞きに
2013/02/25(Mon)
冬の大地は清潔で清らかだ。あれほど競っていた植物たちも、なりをしずめ、どぎつい欲望は地中におさめられている。地上に残されたのは、夏と秋のにぎわいの抜けがらである。つかみ合い、からまりあったまま地べたに倒れているもの。うずくまっているもの。互いに重なり、積みあがって、クッションのように敷きつめられているもの。ぴんと突っ立ったまま天を指しているものなどが、冷たい風にそよぎ、かさこそと音をたてている。
かつてテントを張った地面にも、ヨモギやマツヨイ草が変わり果てた姿をさらしている。
こんもりと枯れ草に埋もれた地面の下で、水の流れ音が聞こえてくる。対岸の、ごろ石だらけの河原を、小さなけだものがするすると走り抜けていく。

焼けただれたような褐色の、うねり曲がった茎。黄色みを帯びたまっすぐの茎。弓なりに垂れ下がった細長い葉が、乾いたベージュ色の波となって、あたり一面を包み込む。
背丈をゆうに越える枯れ草の茂みを踏み分けていく。一歩踏みしめるごとにパキリポキリという音。行けども行けどもススキや萱の茎。しゃがみこんで見上げれば、ススキの穂に囲まれた、はるか遠いところに、ぽっかり浮かんだ冬の空。
まあたらしい冬の感覚が、しみこんでくるようだ。
スポンサーサイト



この記事のURL | キャンプ生活 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://soutai007.blog32.fc2.com/tb.php/1290-68b61054

| メイン |