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自由を知らない-誰かに許可してもらう自由は自由ではない-
2014/01/18(Sat)
廊下を走らないのは廊下を走ってはいけませんと言われたから。授業中にしゃべらないのも、それが禁止されているから。小学校で教わったのは「言いつけを守れ」ということ。中学では髪の毛から服装にいたるまで「~せよ」「~すべからず」。規則を守りさえすれば一切おとがめなし。無罪放免。

義務教育では、規則のこと以上に強調されることがらなどなかった。規則を守るのが「まじめ」。規則を守らないのは「ふまじめ」。そう徹底的に教えこまれた。言いつけどおりに一日を過ごす場所。あれは一体何だったろうと、振り返ってみて思う。
中学に入って間もない頃に一つの事件があった。全校集会でいきなり「規則を守ればいいってもんじゃない」と一人の男子生徒が演説をぶったのだ。「誰がいつ、どんな目的でつくったかわからない規則。守れない規則なら、規則のほうを変えてもいいじゃないか」というような呼びかけだったと思う。


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全校生徒たちの反応も、教師たちの反応も、たいそう冷ややかだった。彼の勇気は、白の無地の靴下にワンポイントの模様までなら許すとか、ボタンダウンのシャツも白なら許すとか、そういうちまちました「自由」を学校側から与えられることで報われたと記憶する。

四十年前の学校での出来事。「今の世の中だんぜん自由ですよ」などと言われるが、それは単に「自由にしてよろしい」と言われたから、なのかもしれない。もしくは状況が単にそれを許しているだけ。状況しだいで出たり引っ込んだり、そういうのはほんとうの自由と呼ぶに値するだろうか。生徒の頭髪や服装に、定規や巻尺まで振り回し、血まなこだった教師たちの姿を、私は忘れないでいようと思う。彼らは真剣に「規則を守ればまじめで、規則を守らなければ不まじめ」と考えていたろうか。それとも「従わせることが教育」という考えだったろうか。

当然ながら、目に見えない問題のほうが、目に見える頭髪や服装よりも深刻で、大きかったが、それを思う人が、あの場にどれだけいただろう。もうみんな忘れてしまったろうか。一人で必死にマイクを握っていたあの男子生徒。今ごろどこでどうしているだろうか。


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