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発見の驚きと喜びが、実行への報酬
2013/03/10(Sun)
体操で、運動は左右対称に、同じ回数行なうことだと教わった。右を向き、「えい、えい」とやれば次は左を向いて「えい、えい」とやる。
だから「左右を同じ回数やっては結果が得られない」「左右同じ回数をやるからこそ、こじらせている」
というのは大きな壁となる。
ヨガも真向法も自彊術も、健康体操はぜんぶ、ぜったいに左右同じ回数でやっていた。

「どうして左右同じ?」と思ったことはなかった。「よい結果が得られるから」とさえ思わない。考える必要なんかない。だって、みんなそうやっているし、自分もずっとそうやってきたし、だから、「どうして右を二回やったら左も二回なんですか」と訊かれても、「今さらバカ言ってんじゃないよ。とにかくこうすりゃ体操になるんだよ」と、右に「えい、えい」左に「えい、えい」を、一人でやるときだって、みんなでやるときだって、やり続けていた。
そこに何らかの意味があるとは、ちっとも思わなかったから、どうでもよいことのはずだが、左を二回やったら次は右を二回やる。判で押したように規則を忠実に守るのだった。

操体法がむずかしいとしたら、そこのところだ。
橋本敬三医師も患者さんとの言葉のやりとりの中で、「右も左も同じ回数やっちゃうのがいけないんだねえ」と話しているけれど、これまでの習慣にケチをつけられたと感じるのか、患者さんの表情に浮かぶのは、困惑や戸惑いや迷い、さらに疑いや否定や拒絶でしかない。洗濯機の中でぐるぐる回転している汚れものみたいに、混ざり合うこともなくいろんな感情があれこれ浮かんでは消えるのが、見て取れる。
せっかく調整をすませたあとで、右に「えいえい」左に「えいえい」やらないと、どうにも気が済まない人の姿も映像に残されている。

「左右を同じ回数やることでは、結果が得られない」
「左右同じ回数をやるからこそ、こじらせている」
人類史上初の新発見。常識はずれである。その理論は、体験がなければ言葉だけのリクツ。絵に描いた餅。うまくもなければまずくもない。
橋本敬三医師は、現場の具体的な事実を通じてみずから発見し、三十年以上の実績で確認されてきたのだから、そこのところに一点の曇りもないわけであるが、やったことのない人間が操体法で何らかの結果を得ようとするならば、「自分はなぜこれまで左右同じ回数をやってきたのか」ということに、目を向ける必要がある。
そしてじっさい自分で試してみて、自分で答えを発見するまで、何度も繰り返し確認を積み重ね、納得がいくまでは、困惑や戸惑いや迷いや疑いが、頭の中でぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐると、いつまでも回り続けるのである。きっと目が回ってイヤになって、「こんなもの、もう知らない」と、やめてしまう人もあるのかもしれない。

情報社会というのは、自分で確めないうちに答えを決めている日常だ。
「二つのやり方を一年がかりで試したところ、肥料農薬除草剤使う田んぼと、使わない田んぼとでは、このような違いが出ました」とスライドで説明されると、シロウトの自分なんか、「おおそうか!それなら肥料農薬除草剤まかないでつくったほうが確実だな!」とカンタンに飛びつくし、長く農業をやってきた人は「いや私のところにはあてはまらない」という拒絶で最初から話を聞くのかもしれない。
どっちにせよ、確めないうちに答えを決めている。条件が違えば、出てくる結果も違うのだから、自分の現場で確めなければ、どこまで行っても、結論を得られない話だ。やってみないうちに感じた期待や拒絶も、実行する過程の中で具体的に修正されてゆくほかは、ない。
「やらなければわからないことが、こんなにたくさんあるんだな!」という発見の驚きと喜びが、実行という手間に対する報酬である。じゅうぶんな報酬が得られないままでは去り難く、「もっともっと」と欲張るうちに、私の二十一年は経過していった。
これだけ報酬を得てきたというのに、まだ一点の曇りもないというところまでいかない。自分の中に驚きがあり、発見があるうちは、続いていくと思う。

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