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冬は寒いか-鉛色の空のもと、動かない温度計・動かずにいられない心-
2012/12/23(Sun)
ネコが冷気をつれて布団にもぐりこんでくる。寝床から見た温度計は3、4℃あたりか。
「寒い」つぶやきながら寝床を離れる。

戸外に出ると風が吹きつけ、たちまち手足が冷たくなる。息が白い。「ああ冬だな、じつに寒い」と思う。
歩くうちにあたたまってくる。「着すぎちゃったかなあ、暑いくらいだ」
再び屋内に戻る頃には「今日はそう寒くもない。ちょうどよいくらいだ」などと思う。
鉛色の雲におおわれた無表情な空のもと、温度計は一日中ほとんど動きもしないが、私の心は少しもじっとしていない。

自然には暑いも寒いもない。人の感覚につくられた相対の世界の中にいて、寒いだの、さほどでもないなどと、朝から晩まで心を忙しくさせている私がある。それだけのことである。
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