適度に踏まれれば強くなり極度に守られれば強さを失ってゆく-自然の法則-
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2012/09/10(Mon)
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温室生活である。
食べものも着るものも住むところもある。雨風をしのぐどころか、温度調節システムで暑さ寒さをしのげさえする。いっそ町全体を閉鎖空間にすれば、夏バテも冬の寒さも知らずに快適に過ごせそうだ。 適度なお金と衣食住の足りた先に、人は何を望めばいい? 水族館の大水槽の中を、日がな一日泳ぎ回るおさかなたち。動物園でお世話されているライオンやパンダたち。彼らを眺めているうちに、けっこうなご身分だと感じたことはないだろうか。 しかし彼らに備わった力を発揮する舞台は、果てしない大海原、きびしい自然環境以外のどこに求められるか。天に与えられた力をほとんど発揮することなく、自分に備わった力を知ることのないままに、過ごす彼ら自身の、気力体力の充実はどのようになっていることだろうか。 人間の気力体力の充実と、さかなや動物たちの気力体力の充実は、一致するところもあれば一致しないところもあるだろう。 何が一致をして、何が一致をしないのか。 そこが人間とその他の生きもののちがいともいえよう。彼らと自分とはちがうのか。それともまるでちがわないのか。 さいわい少々は自由になる足もあり心もあるようだから、温室をちょくちょく出たり入ったりしながら、ときには考えたりも、する。 スポンサーサイト
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