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①腕を磨く②治ると③喜ばれて④金も入る、繁盛する。この四つがそろうのが理想
2012/06/13(Wed)
「さするだけでもじゅうぶん。子供の肩たたきだって喜ばれる。プロなら歩けない人を歩けるようにするのが本筋。技術だよ技術」。そう説教されたことがある。
人に喜ばれて有頂天になっていた時期。おばあちゃんの肩をとんとんしてあげたら喜ばれお小遣いまでもらった。そういう話と大差ないわけだった。
それでずっと続けていくのなら、それでいい。人に喜ばれる仕事。そのどこがわるい。

喜んでもらえるというだけでは続かないこともある。開業して行き詰まるのは「繁昌しないから」とは限らない。
繁昌して人気のある先生が「つまらない」とため息をついたりもする。
何ごとも道を歩み続けるのは厳しい。
続けなければ技術は身につかず、関心が深まらなければ技術が磨かれることもない。
喜んでもらえるというのはいい。お金がたまるのもけっこう。しかし自分の好奇心をつないで腕を磨いていくのは自分の側の問題。
勉強する時間がとれないという人もいる。それもまた、繁昌してるかどうかとはあまり関係がない。お金があっても時間がない。そういう人もいる。それぞれの事情があるのだ。
腕を磨かなくても商売にさしつかえないとなれば、勉強するより稼ぐほうがいいという向きもある。

「おまえにとって幸せとは何なんだ」と師匠に詰め寄られたことがある。
何も不満のない条件で生きているはずの日々が、味気なくつらかった。つい不満を口にしたら「おまえの幸せは何だ」とカミナリが落ち、とっさに「毎日が充実していること」と答えてしまった。
そう。すごく単純なのだ。充実した毎日を送るにはどうすればよいかを考えればよかった。
他人にほめてもらえば誰だって嬉しい。しかしほめられることがメインになってくると、つまらなくもなる。繁昌する、人気が出るというのは他人の評価。他人にウケるかどうかだ。しかし自分自身がつまらないと感じるようでは先が見えている。
それでも仕事だから頑張るしかないが、自分にもウケる、他人にもウケるというのが理想には違いない。
他人の顔色がだんだんどうでもよく感じられてきたら、そういうときにこそほんとうの勉強に取り組むときなのかもしれない。
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