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☆骨肉の砕かれる音を聞きながら、その胸の内に去来するものは☆
2012/05/09(Wed)
仲間が襲われ、食べられている光景に、常に身を置いて過ごすシカたち。くずれないその淡白な表情の裏には、どんな思いがあるのか。ないのか。映像を目にするたびに、思う。
草食動物たちはただ黙って捕食者に食べられてばかりではない。反撃して相手に致命傷を与えることもあるし、助け合ったり団体の圧力で退散させることもある。多くはその脚力と体力により、捕食者たちを退ける。
持久力でいえば肉食動物など草食動物の足元にも及ばない。草食は圧倒的に有利なのだ。捕食するほうもされるほうも、お互いよく分かっている。だから襲われるには襲われるだけの、食べられるのには食べられてしまうだけの、条件があるのである。
ちょっとした不運。ちょっとした体調不良。ちょっとした気迫の不足。ほんのちょっとの判断のミス。それで命を落とすことになる。

群れで暮らすシカたちは日々お互いに命をかけて学ぶ。命がけの成功、そして命がけの失敗を、目の当たりにしながら学ぶわけである。
互いから学び、互いに助け合わなければ、生きのびることはむずかしい。
程度の差こそあれ、人間である自分たちにも基本的に言えることだ。自分の周囲の人間に起きていることに無関心では、肝心のときに運命が分かれる。
情報を交換しあいながら学びあう仲間。助け合う仲間。自分には一番大切だ。
そこまで近しくはなくとも、直接・間接的に自分の身のまわりの人の身に起きていることにアンテナを張る。

誰の身に、いつ何が、どのようにして起こっているか。メディアの手で加工されていない、周囲の生の情報を見聞きして、何を感じ、何を思うか。
仲間が食べられているのに気がつくか。骨肉の噛み砕かれる音が耳に入っているか。襲われる様子はその視野に入るのか。聞くでもなしに聞き、見るでもなく見ているシカたちの、あの表情の裏に、どのような思いが去来しているのだろう。
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