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立派な模範演技が、模範になるとは限らない
2011/06/29(Wed)
きれいなマネキン人形の着ている服では参考にならない。「頚腕症状の人のために」と腕をまっすぐ挙げたイラストも同様で、「この症状でこんなに挙がる人なんかいないのに」と驚くが、そういうのが、ほとんどだ。

きれいなお手本ばかり見ているからカンタンに考えてしまうが、家族や身内を相手に操法をしてみてはじめて「模範演技の通りにはいかない」と気がつく。「家族だからいうことをきいてくれない」と文句も言いたくなろうが、模範演技とは、カンタンじゃないことをカンタンなように見せることである。
じっさいの現場には、きちんと動ける人などいない。みんな動けない・動かないところから始めるのである。
どうせなら、模範にならないモデルさんでやってみせる模範が現場の役に立つ。
動きのとれない人にそのまま操法の動きをやらせるのは無理だし、無理な動きでは操体法としては全く意味がない。
できない動きをどう工夫して気持ちよく動けるようにしてあげるか。
そこからが、勝負なのだ。

講習会では、きれいに動ける人を相手にすれば気持ちよく操法がやれる。しかし慣れてきたら次第に、一番動きのよくない人を見つけて実習の相手にするべきだ。
百戦錬磨というが、人の体の条件はぜんぶ違う。一人ひとりちがう体に対する工夫を自分なりに楽しむくらいがちょうどいい。
とくに新しい人や初心者、それに難しそうな相手に出くわしたときほど「よし来た。さあ来い」くらいの覚悟で勝負をかけることをお勧めする。


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