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やってみればわかる。一年をかけて自分で確かめたことは…。
2011/06/06(Mon)
人の意識はカンタンには切りかわることはない。全ての人が納得するには早朝ジョギングの犠牲者がまだまだ必要。息を切らして汗をかき、体に苦しい負担をかけて健康になるという健康観は主流だから。

操体法は、運動療法。
「運動療法」といえばスポーツのイメージ。息を切らして汗をかき、体に苦しい負担をかけて健康になるという思想が現代の日本では主流。
しかし健康的なイメージの早朝ジョギングが急激な死をもたらすということは、アメリカの研究ですでに証明済み。ジョギングや水泳や器械体操で心拍数を増やして持久力がつく。体温が上がり、血液の流れがよくなり、脂肪が燃焼し、筋肉がつくられるといったイメージが現代日本の健康観の主流ですが、毎日続けてみて初めてわかることもあります。負担をかけることで健康になるというのなら、苦しくともやる。苦しいことすなわち負担すなわち健康。苦しいことを、苦しいとすら思わなくなるまで毎日がんばる。

さて、どういう結果になるでしょうか。運動に慣れてきた、強くなってきたと思われるかもわかりません。持久力がついたかに思われるかもしれませんし、脂肪が燃焼して筋肉もつくかもしれません。
しかし心身ともに負担なのです。疲労もたまるし、あちこちに痛みや違和感が出てくる。これは操体法をやっているなら、なおのことわかるのです。操体法を知っている方は、自分の操体法で、どこに痛みがあるか探して、痛みをとりましょう。せっかくの操体法ですから、使ってください。

じっさいにやってみると、健康気分だけでは二年も三年もは続けられません。そんな続けられないことをやって、誰もが本当に健康になれるのか。じっさいに苦しい目、痛い目にあいながら考える必要もあるのです。「早朝にジョギングをするのはきっと健康的だろうな」といった、あこがれや夢の中に入浸っているままでは事実を知ることは一生ないでしょう。
早朝ジョギングが健康的なのではなく、事実はその逆で、元気な人なら早朝に起きてジョギングを続けられるのかもしれません。「ダメ人間がジョギングで元気になった」という人もあるのでしょうが、本人の証言だけでは事実はわからない。

操体法を知っているからこそ、いろんなことをやってみて、筋肉の状態がどうなるか、調べてみてください。それは自分の操体法が試されることでもあります。「健康というものは、汗をかき、息をきらしてつくられるものだよ。操体法のそんなへなちょこの動きなんか、ダメっぽいよ」と言われて、「やっぱりそうだよなあ」なんて思い、「操体法ではほんとうの健康は得られない」などという考えを心の奥でずっと持っているようでは本当の操体法はいつまでも自分の中で育ちっこない。

私は一日も欠かさずに山に一年通いました。生活の楽しみもある程度は犠牲にしたし、つらくて泣いていた時期もありました。「健康」に執着する自分の愚かさも知りました。途中でやめなかったのは、自分の苦労が何の結論ももたらさないのはもったいと思ったからです。ここでおりたら、これまでの苦労は水の泡。何とか続けられないものだろうかと、操体法を駆使しました。山に通うといっても歩いたのは正味二時間前後。「だいじょうぶですか」と声がかかることがあるくらい、ゆっくりなペース。
体力がないわけではなかった。しかし自分の体の抱える課題を思い知らされました。全身がダメになるのではないのです。相当な偏りがありました。「ここと、ここさえ、疲労しなければ、楽勝なのに」と、どれだけ悔しい思いをしたことでしょう。つまり、体の骨組みがゆがんだままでは、何をやったって、自分の持てる力をじゅうぶんに発揮することなど望めないということを、一年間かけて学びました。

操体法の橋本敬三の口癖「やってみれ」。何を質問しても、「やってみりゃ、わかる」。操体法の基本がわかってきた方には、「何でもやってみて、自分で確かめてください」と言いたいですね。いろんなことが分かっておもしろいですよ。
※九州・福岡市内で操体法の講習を受けることができます。
電話:080-1720-1097(山下)もしくはメール:freeyourself.sotai★docomo.ne.jp(★を@に置換えてください)。
山にいるときに電話がつながらないことがあり、ご迷惑おかけしますが、着信履歴からご連絡差し上げています。ご了承ください。

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(H23年6月2日現在、ご参加いただけます。1回2時間ていど。参加費二千円)

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(都合のよい日時をご指定ください。初回三千円、二回目以降二千五百円)

入会金などは不要です。参加した分のみお支払いください。
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