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『まだ、まにあうのなら』を間に合わせるために
2011/03/16(Wed)
読まないままの、十日前の新聞を最初から一枚一枚繰っていく。国内史上最大の地震も、国内の原子力発電所が爆音をあげることもまだ知らない、そんな新聞の記事の見出しは少し間が抜けて見える。

『まだ、まにあうのなら』はチェルノブイリの翌年(1986)に書かれた。教育実習先の高校に寄贈したら生徒の間でひどい反発をかった。誰も手に取ろうとせず、すぐに捨てられたのではなかったか。
私は大検出身だから実習先は担当教官から紹介された。それがよりによって有名私立の女子高で、ティファニー製の金のネックレスやブレスレットをひそかに身に付けることが流行っているようなところだった。壁新聞には「将来の目標! 東大出身の男性と結婚するには?!」という記事が掲載され、東大合格率の高い男子高校生との団体バスツアーの参加者を募っていた。見るもの聞くもの、私にはすべてがめずらしく、ショックの連続だった。そして何よりもショックだったのが、「エコロジー運動への反発」であった。

彼女たちは私にくってかかった。「エコロジーなんて、どうでもいいんです! 私たちは今の生活が気に行っています。今のままがぜったい、いいんです!」自分たちの生活の楽しみを私が奪いに来たかのような、過激な反応だった。予想外のできごとに、私はへどもどする他なかった。
そこは募金活動がさかんで、「貧しい国の人たちのため、募金にご協力お願いします」と声をあげる生徒たちの姿が毎朝のように見られた。それはまた、自分たちが得ている「今の生活」を防衛する心理が働いていたのかもしれない。
しかし、当時の私にも、日本の原子力発電所の爆発をこの目で見ることになろうとは、思いもよらなかったのではないか。『まだ、まにあうのなら』を読んで感動した当時の私は、「まだ間に合う」という安心感に埋もれたかったのではなかったか。
福島原発が次々と爆発していく映像を目にするたびに、あの女子高生たちの声が耳の中でよみがえる。
「今のまま」は、「今のまま」では続かない。「今のまま」を続けるには、「今」を変えなければならなかったのだ。それを当時の私は言えなかった。
復興という言葉はまだ早いが、復興が、単に元に戻るということを目指すのではなく、元よりもよくしていかなければならない。『まだ、まにあうのなら』を間に合わせるために、私たちはどうすればよいのだろうか。

今は生き残った人々が、生きのびるだけでも大変だ。一日分の飲料水が500mlで、一日分の食料がお握り1~2個なんていう被災地もある。燃料が不足して暖をとれず、毛布にくるまって震えている人々がいる。


  
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