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深海魚のままではいたくない。それが来年の目標です。
2010/12/28(Tue)
自分が深い水の底にいて、何トンもの水の圧力に抑えつけられて暮らしていることを、深海魚は知っているだろうか。テレビなどで深海魚の姿を目にするたびに、そんなようなことを思う。一斗缶をあっという間につぶしてしまうほどの水の重さのもとで、あたりまえの顔をして泳ぐ深海魚も、圧力からすっかり解き放たれた世界を想像することがあるのだろうか。たとえ頭の片隅に、そんな妙な想像がよぎったとしても、「どうせどこだっておなじことなんだ、きっと」などと結論して、それ以上のことは考えないものなのかもしれない。

体の中に抱える幾多ものコリが、どんなに自分の生活や人生のあり方を圧迫するかということにはなかなか気づかないものだと思う。ムチウチの症状にも慣れてきたころ、体の調整をしてもらうたびに、自分の頭上の青い空が、ずっと遠くの高みへと突き抜ける感じがしたものだ。体がすかっと軽くなると、それまで自分の心身を踏みつけにしていた、目に見えない重しの存在に気づかされ、そんなこともわからなくなってしまう自分の感覚の狂いを、ほんとうに恐ろしいと思った。
ムチウチのおかげで、鍛われた。自分の体にひそむコリのありかを掘り当てては取り除くという作業に日々いそしむようになった。「何とはなしに具合がわるい」「何となく全身が重い」「だるい」「つらい」というだけでは、目に見えない幽霊のような相手をどうしてよいのか、わからない。しかし、具合のよくないときに探ってみると、あるある。筋肉が固い。指で押すと痛いところには、いろんな大きさのコリがある。これが幽霊の正体なのである。動きが改善されれば圧痛は減り、コリも小さくなっている。筋肉はほぐれて柔らかくなり、動きは軽い、体も軽い。体が軽いと気持ちも軽い。気分がすぐれないとき、だるかったりつらかったりするときは、教わったポイントを探っては掘り当てる。そして取り除く。その繰り返しをバカみたいにやっている。

「あれっ、体が軽いですよ?」体の調整がすむと、目を丸くされる。深海魚が地上に引きあげられて目を回している姿が思い浮かぶ。深海魚は地上では生きていけないから、しばし身の軽さを楽しんだあとは再び元の世界へと戻っていく。そうやって何度も何度も体の軽さと自由を体験しているうちに、身軽なほうが当たり前になってくる。重しのない、軽くほがらかな世界の住人になる日が来るのも時間の問題。進む方向さえ間違っていなければ、コリという手かせ足かせから解き放たれる日はきっとやってくる。すっかり全部とまではいかなくとも、うれしい驚きに足りるくらいの身軽さは、もともと誰にでも備わっているものなのだ。
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