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自分の体は管理してやらないとダメになるバカなのか
2009/10/17(Sat)
節制と禁欲。これが健康には不可欠だと思い込んでいる人がものすごく多い。「体には人一倍、気をつかっています」の背景には「自分の体は飼い犬でもしつけるみたいにコントロールしてやらないと、体はおバカだからいずれダメになってしまう」という考えがあるように思う。
何をどう飲み食いするか。睡眠は、運動はどうするか。そういうことを専門の学者かえらい先生に聞いて教わらないと、自分の体は勝手なほうへクサリをぐいぐい引っ張って、川や穴もしくは崖っぷちにまで自分を導いていくにちがいないというのである。

しかしどうにも頭のよくない犬ばかりらしく、「しつけ」が思うように進まないという悩みは尽きないようだ。とくに飲み食いの「しつけ」には手をやいている人が多く、いつでも何でも自分の好きなものが飲み食いできる時代の幸せが、一本ちがいの「辛」の文字に見えてくる。
食べすぎというのは量の問題ではない。体重の問題にもしぼれない。自分の体の処理能力を越えていたら一日お握り一個でも食べすぎになる場合だってある。激しい運動もしたおぼえがないのに慢性的な筋肉痛とコリで体を固くして、腰痛、肩こり、頭痛、うつ状態が当然のように起こる。肝臓、腎臓、すい臓、心臓、いろんなところにガタがくる。
そこまでくると、厳格な修行僧になる人があらわれる。「禁欲生活の中にこそ健康はある。それは長年わかっていたが、修行の厳しさを思うと踏み切れないでいた。病気をきっかけとして今は修行に励む日々を送っている」。また、一口一口にびくびくして、食後の血糖値が上がり過ぎたと血相をかえてやってくる人もいる。本当にそういうことでしか若さと元気を保てないとしたら、もうそんなのいらないっていう人が出てきても不思議じゃないと私などは思う。

ところでお腹を押してみて痛みや不快感を強く感じるところはないだろうか。固くなっているところなどはないだろうか。これは自分の発案ではなくて、ずいぶん昔からあるやり方なのだが、上向きあるいは横向きなど、ラクな姿勢で床に寝て、息を吐くとさらにお腹はゆるむから、指先を腹の奥に突き立てる感じでじわじわ押していく。息を出し切る一歩手前のタイミングでぱっと離す。そういうことを腹全体にやっていく。広くて深い自分のお腹ワールドを探る一つの方法だが、自分のお腹から直接情報が得られてずいぶん驚かれる。
痛みや不快な感覚が強いところ、それに妙にかちんと固く指にあたるところ、これは何なんでしょうか? と不安な声で訊いてくる人もいる。私は子どものころに、この腹を押してはぱっと離すというのを何かで読んでためしにやってみたのだった。すぐに鋭い痛みを横腹に探りあて、大変なショックを受けた。これはきっと何かの重病で自分はこのせいで死ぬのかもしれない、そのくらい痛いのだ。今でもその痛む場所は私の腹の中にある。それが何であるかは誰も教えてくれない。想像ではあるが、甲田光雄医学博士の指摘していた腸管の異常か所かもしれないと思うことはある。…続き 福岡操体法スタジオ「禁欲しないと健康でいられないなんてバカバカしい話だと思う」へジャンプします。
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